基盤研究(B) H27～H30 科学研究費助成事業（科学研究費補助金）
課題番号：15H03074 研究課題名：「運動学習速度を規定する脳解剖学的・神経生理学的要因」
2015年度：6370千円 (直接経費：4900千円, 間接経費：1470千円)
2016年度：3900千円 (直接経費：3000千円, 間接経費：900千円)
2017年度：3380千円 (直接経費：2600千円, 間接経費：780千円)
2018年度：2340千円 (直接経費：1800千円, 間接経費：540千円)
分担研究者：門田 宏 (高知工科大学 総合研究所 准教授)
分担研究者：宮崎 真 (静岡大学 情報学部 情報科学科 教授)
分担研究者：山中 健太郎 (昭和女子大学 生活機構研究科 教授)
分担研究者：中澤 公孝 (東京大学 大学院総合文化研究科 教授)
研究背景と目的
未経験な初めての運動でも「すぐできるヒト」と「すぐできないヒト」がいる．一般にその違いは“センス”，“運動神経”，“遺伝”といった言葉で表され，「すぐできないヒト」の中には運動する習慣を持たなくなる人も少なくないものと考えられる．本研究は，この両者の違い，即ち，「運動学習速度」の違いが何によって規定されているのか，解剖学的，神経生理学的手法を用いて，構造と機能の面から明らかにすることを目的とする．さらに，その知見に基づき，「すぐできないヒト」を「すぐできるヒト」に近づけることができるのか否か，その可能性を探る．本研究の成果は，アスリートのスキル早期獲得のための重要な知見になると同時に，学校体育において運動への苦手意識を軽減する単元の開発，リハビリテーション期間の短縮，高齢者の効率的な健康維持増進手法の開発への寄与が期待される．
進捗状況等，公開可能な範囲で随時公開していく予定である．